能登地震被災地の穴水中。
避難所生活を続けながら、
全中選抜出場の女子卓球部が奮闘中

 1月1日の能登半島地震から3カ月以上が経過したが、未だ能登地方は復興の最中で、避難生活を強いられている人も多い。

 能登半島の中央に位置する石川県穴水町(あなみずまち)も、大きな被災を受けた地域のひとつ。その穴水町立穴水中学校の女子卓球部は、12月に開催された石川県大会で優勝しており、3月23~24日に開催される「第25回 全国中学校選抜卓球大会」への出場が決まっている。しかし学校自体が被害を受け、また学校が避難場所になっているため、チーム練習をすることができない状態が続いている。

 そのような中、北陸大学卓球部・木村信太監督が、金沢市にある同大学の体育館を練習場所として提供。2月11日から、およそ1カ月ぶりに部員が集まっての練習が再開した。そして北陸大の学生も練習相手を務めている。

北陸大での練習の様子。同大卓球部員が積極的に練習相手を務めた

 しかし未だに、生徒それぞれが各所の避難所での生活を余儀なくされており、中には車中泊をしている生徒もいる。このような穴水中の生徒たちの苦労について、木村監督がVICTASに伝え、そしてVICTASは卓球メーカーとしてできることを行おうと、穴水中の選手10名にゲームシャツ22着、ゲームパンツ22着、ソックス11足を提供する運びとなった。

 全中選抜をひかえ、北陸大だけでなく、金沢市近隣の体育館やクラブなどに出向いて練習を続ける穴水中卓球部。苦境にも負けずに頑張っている成果を出し、選抜大会では元気なプレーをみせてほしい。

金沢市の南方にある川北町のジュニア卓球クラブ「川北クラブ」での練習の様子

穴水中女子卓球部の部員たち。全中選抜では予選リーグ突破を目指す