『V>15 スティッキー』を試打!
唐橋卓球（代々木店）の成冨晃司さんと
永安紀一さんに聞きました！

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「ものすごく回転をかけたい方で、ツッツキをしっかり切ってカウンターを狙う人にはオススメです」（永安）

従来の『V>15』シリーズとはスポンジ、粒形状が異なり、微粘着を搭載したシートが特徴の『V>15 スティッキー』。用具テスターとして厚い信頼を置く唐橋卓球の成冨晃司さんと永安紀一さんに『V>15 スティッキー』を試打してもらった。

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●ー発売した直後ですけど、実際に打ってみてどうでしたか？

成冨晃司（以下、成冨）　自然に飛んでくれる、「テンションっぽい粘着ラバー」という印象です。もともとテンションラバーを使っていた方からしたら、すごく扱いやすい粘着ラバーだと思います。

●ー実際にラバーを触ってみて、粘着は感じましたか？

成冨　あまり感じないですね。

●ーVICTASからは、実際に打つと粘着ラバーとしての性能がわかるというふうに聞いています。
実際にはどうでしょう？

成冨　そうですね、少しラバーにくっつくような、ボールを持つような、そこはたしかに感じました。
　粘着ラバーって、表面がベタベタするタイプのものと、シートに粘着成分が練り込まれているタイプがあるんです。『V>15 スティッキー』は後者のタイプで表面がベタついているというよりかは、ボールを擦ってみると粘着を感じるタイプのラバーだと思います。

●ー当然、今までの『V>20』とか『V>22』とかとは全く違うものですよね？

成冨　違いますね。このラバーは薄くボールをとらえた時、より良さが出ると思っています。

●ーこのラバーの硬度は55度ですか？

成冨　52.5ですね。「ソフト」っていう軟かい47.5度ももうすぐ出ます。

●ーその硬さだと、普通の粘着ラバーよりは少し軟らかく感じますか？

成冨　最近、硬い粘着ラバーがいっぱいリリースされているのと、この『V>15 スティッキー』は少し自然に飛んでくれる性能ということで、数字よりも軟らかく感じましたね。とはいっても50度は超えてきているので、ぶつけて打った時には十分に硬さは感じました。

●ー永安さんは『V>15 スティッキー』を打ってみてどうでしたか？

永安紀一（以下、永安）　ぼくは普段テンションラバーを使用していて粘着ラバーは全く使えないんですけど、その中でもかなり「扱いやすさ」を感じました。

●ーそれは粘着のカテゴリーの中でも「テンション寄り」ということですか？

永安　そうですね。

●ーということは、もともとテンションを使ってた人で「もう少し回転量がほしい」と思った時に選ぶにはちょうどいいラバーとも言えますよね？

永安　そうですね。

●ーいろいろな技術で試打をしてみてどうでしたか？

永安　個人的にはカウンター技術がやりやすかったですね。ボールが上に上がってくれるので、中・後陣でのカウンターはかなりやりやすかったと感じました。

成冨　きっと打ち方にもよると思うんですけど、ぼくはカウンターはやりにくかったですね。

●ーそれは薄く当てるとか、厚く当てるとか、そういう当て方の違いによるものですか？

成冨　そうですね。ぼくはボールに厚く当ててスイングするタイプなのですが、『V>15 スティッキー』は相手の回転を逃さない、ロスしない。なので、カウンターする時に角度がすごくシビアで、下から上方向に振り上げる打ち方だと全部オーバーミスしてしまいます。全部上からかぶせるようにして打たないとダメでしたね。

●ー水平気味に打っていく感じですか？　どうやってもボールは上に上がっていくから、そんなに上に持ち上げなくてもいいってことですか？

成冨　そうです。自分はカウンターでも結構思いっきりスイングしてしまうので、相手の回転量と自分のスイングでよりオーバーするリスクが高くなってしまうかなという印象がありました。

●ーということは永安さんはどちらかというとボールは薄くとらえる感じなんですね？

永安　そうですね。

●ーそれだと逆にコントロールが難しかったりしますか？

永安　いえ、『V>15 スティッキー』の場合は、薄く当ててもスポンジにかなり食い込んでくれるので、本当にシュート気味のカウンターとか、曲げるようなカウンターはかなりやりやすかったです。

●ー打ち方によってラバーの扱いやすさが変わるんですね。

成冨　だいぶ変わると思いますね。

［なるとみ・こうじ］
千葉県出身、千葉経済大附属高校、國學院大學卓球部、唐橋卓球入社6年目

［ながやす・きいち］
神奈川県出身、湘南工大附属高校、専修大学卓球部、唐橋卓球入社3年目

V>15 スティッキー
微粘着ハイエナジーテンションラバー

\7,480（本体\6,800）
●カラー　レッド・ブラック
●厚さ　2.0・MAX　
●硬度　52.5度±3
●弧線の高さ　7.1　●スピード　9.1　●ドライブの精度　7.9　
●シートの強さ　9.6　●反発　7.5