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木原美悠が単複3種目で勝ち上がる! 女子シングルス準々決勝は張本美和と待望の対戦へ

女子シングルス4〜6回戦、ハードな3連戦を突破した木原美悠

●女子シングルス4回戦
木原美悠(木下グループ) 6-11、11-13、8-11、11-7、12-10、11-9、11-9 牛嶋星羅(レゾナック)
●5回戦
木原美悠 12-10、12-10、11-5、11-5 小林りんご(青山学院大)
●女子シングルス6回戦
木原美悠 11-7、8-11、11-4、11-8、11-6 成本綾海(中国電力ライシス)

 大会4日目の25日に女子ダブルスと混合ダブルス合わせて6試合を戦い、全勝した木原美悠が、大会5日目の女子シングルスでも4〜6回戦で勝ち、準々決勝へ駒を進めた。木原はこれで大会6日目の27日、3種目すべてに登場することになる。

 大会4日目に6試合を戦い終え、滞在先のホテルに戻ったのは夜の8時頃。それから夕食を摂り、マッサージや入浴などをしてベッドに入ったのは0時前後。朝7時半に目覚めるまで熟睡したという。

 シングルス初戦の4回戦はバック表ソフトのカット型・牛嶋星羅(レゾナック)に苦戦した。
「もともと表ラバーのカットが苦手というのもあるんですけど、牛嶋選手のカットは結構切れたりとか、攻撃力もすごくあって、それが恐怖で。ちょっと押されたかなと思います」(木原)
 それでもしのいで勝てたことが自信に繋がった。

 次のランク決定戦(5回戦)で迎えたのは、またもカットマンの小林(青山学院大)。
 体力的に堪えたが、牛嶋との激戦でカット打ちの感覚があったのと、思い切ったプレーができなかったという反省が小林戦に生きた。

牛嶋戦の苦戦の反省を生かし、続くラウンドできっちり勝利を収めた

 準々決勝は成長著しい15歳の張本美和(木下アカデミー)と対戦。
 実は木原は今大会、シングルスで対戦したい相手に張本の名前を挙げていた。

 「最近、張本美和選手とあまり試合をやっていないので、全日本というすごく大事な舞台で対戦してみたいし、同じチームで毎日一緒に練習していて、お互い(手の内を)分かっている状況で自分の実力がどこまであるのか試してみたい。最近、張本選手、めっちゃ強いので、単純に(試合を)やってみたいという気持ちがあります」

 今大会の木原の目標は「3種目のうち1種目で優勝する」こと。だが、1種目と言わず複数種目での優勝も見えてきた。

(文=高樹ミナ)