VICTAS JOURNAL

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女子シングルス5回戦、ランカー16名が決定。出澤杏佳、伊藤美誠と熱闘演じるも敗れる

出澤杏佳、伊藤美誠とゲームオールの熱戦の末に惜敗

●女子シングルス5回戦
早田ひな(日本生命) 5、1、2、8 原芽衣(四天王寺高)
芝田沙季(ミキハウス) -3、-6、4、4、10、5 井絢乃(中国電力ライシス) 
南波侑里香(トップおとめピンポンズ名古屋) -8、5、3、-9、7、7 面田采巳(愛知工業大) 
長﨑美柚(木下グループ) 5、3、8、8 高橋あかり(中央大) 
佐藤瞳(ミキハウス) -6、11、-13、5、8、-10、7 永尾尭子(サンリツ) 
赤江夏星(デンソー) 11、7、9、-8、-3、4 安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋) 
大藤沙月(ミキハウス) 4、-6、-8、-8、8、8、8 菅澤柚花里(デンソー) 
平野美宇(木下グループ) 5、-7、7、6、-8、10 森さくら(日本生命)
横井咲桜(ミキハウス) 9、-5、-5、-7、6、7、9 永野萌衣(愛知工業大) 
枝廣瞳(中国電力ライシス) 8、7、-6、3、6 三村優果(サンリツ) 
伊藤美誠(スターツ) -7、-8、5、5、6、-9、1 出澤杏佳(専修大)
木村香純(トップおとめピンポンズ名古屋) 9、-3、6、9、8 岡田琴菜(愛知工業大)
橋本帆乃香(ミキハウス) 6、2、6、5 栗山優菜(桜丘高) 
張本美和(木下アカデミー) 4、2、11、-10、1 青井さくら(筑波大)
成本綾海(中国電力ライシス) 4、5、6、6 黒野葵衣(キヤノンメディカル)
木原美悠(木下グループ) 10、10、5、5 小林りんご(青山学院大)

女子シングルス5回戦の結果は上記のとおり。今年も「ランカー」の称号を16人の選手が手にした。

全日本学生女王の出澤杏佳は、平野美宇との五輪選考レースの最終盤を迎えた伊藤美誠と激突。攻撃力を増したフォア表ソフトの強打を要所で決め、快調に2ゲームを先取した。「自分は失うものがないので、声を出して向かっていった」と試合後に語った出澤。バックに大きく揺さぶってから、あまく返ってきたボールをフォアサイドに打ち抜くスマッシュは決定力十分だった。

伊藤に対して声を出し、出足から全力で向かっていった出澤

しかし、伊藤はここから3ゲームを連取して逆転。6ゲーム目こそ出澤が奪取してゲームオールにもつれたが、最終ゲームは伊藤が5ー0とリードを大きく広げ、11ー1で勝利を決めた。「最後はまったく点を取らせてもらえなかった。うまくいった部分も3割くらいあるけれど、残りの7割は細かい技術で反省点がある」(出澤)。この試合で得た課題を糧に、さらなる成長を期待したい。

4回戦でカットの牛嶋に苦戦した木原は、小林(青山学院大)とのカット2連戦となったが、小林のカットを正確に打ち、攻撃もブロックでシャットアウト。まったくチャンスを与えることなく勝利した。早田ひなや平野美宇、張本美和という優勝候補も快勝で6回戦進出を果たしている。

多彩な攻撃を織り交ぜる小林をシャットアウトし、勝利した木原(手前)