VICTAS JOURNAL

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男子シングルス4回戦。兄弟対決に惜敗した松平賢二「これから被災地を応援していきたい」

全日本社会人王者の松平賢二、4回戦で弟・健太に惜しくも敗れる

●男子シングルス4回戦の主な結果
戸上隼輔(明治大) -8、7、2、9、-7、9 木塚陽斗(明豊高)
五十嵐史弥(滋賀県スポーツ協会) 12、9、8、13 吉村和弘(ケアリッツアンドパートナーズ)
松平健太(ファースト) -9、3、7、-2、9、8 松平賢二(協和キリン)
田中佑汰(個人) 6、-6、5、4、-10、7 高見真己(日鉄物流ブレイザーズ)
吉山僚一(日本大) -7、13、-10、-4、5、4、8 神巧也(ファースト)
吉村真晴(TEAM MAHARU) 9、9、-8、1、7 吉山和希(岡山リベッツ)
曽根翔(T.T彩たま) -9、6、-6、10、7、10 飯村悠太(明治大)
松下大星(クローバー歯科カスピッズ) -13、6、-6、-7、3、10、5 高取侑史(リコー)
一ノ瀬拓巳(日鉄物流ブレイザーズ) -7、3、6、8、-9、7 及川瑞基(木下グループ)
宇田幸矢(明治大) 5、6、3、7 泊航太(日本体育大)
村松雄斗(鹿児島県スポーツ協会) -9、6、-7、-9、11、9、5 笠原弘光(Handy) 
中村光人(愛知工業大) 7、9、7、4 吉田雅己(木下グループ)
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) 10、8、7、5 金光宏暢(個人)
張本智和(智和企画) -10、11、9、2、6 木造勇人(関西卓球アカデミー)

男子シングルスもスーパーシードが登場する4回戦が終了。2連覇中の戸上隼輔、前回準優勝の張本智和、同3位の曽根翔、篠塚大登らは順当にこのラウンドを勝ち上がった。

4回戦で注目を集めたのは、1回戦から勝ち上がってきた松平健太と、全日本社会人チャンピオンの松平賢二の「松平兄弟対決」だ。前陣での攻守で得点を重ねる健太に、前陣から後陣まで動き回る賢二。熱戦の軍配は4ー2で健太に上がった。

兄弟対決とはいえ全力、気迫のこもったプレーを見せた松平賢二

 二人の実家は石川県七尾市で、1月1日に能登半島地震で被災。家族は自宅には戻ったものの、まだ断水が続くという。今大会は妹・志穂が最後の全日本ということで、両親も会場に足を運んでいる。

 「両親は志穂の引退の試合を見たかったと思うし、ぼくらの試合はデモストレーションのようなもので、あとは健太に勝ってほしいですね。志穂の引退はあまりピンと来てない。明日も混合ダブルスのベンチに入ってもらう。去年からやめそうだというのは聞いていたので、やるだけやったと思います。今後どうするかが大事だと思う。
 ぼくらがこうやって試合をやったことで、ニュースになって地元の人に『松平まだ頑張ってるな』と思ってもらえる。これから兄弟で、卓球仲間で被災地に協力できることがあればやっていきます」(松平賢二)

被災地から訪れた両親が見守る前での試合は、最高の親孝行になったに違いない
過去に男子シングルス準優勝の実績を持つ吉村和弘は、4回戦で敗れた