VICTAS JOURNAL
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一日6試合で全勝!木原美悠が女子ダブルス4強、混合ダブルス8強
〈女子ダブルス〉
●4回戦
木原美悠/長﨑美柚(木下グループ)7-11、11-4、8-11、11-6、12-10 原芽衣/伊藤七海(四天王寺高)
●5回戦
木原美悠/長﨑美柚(木下グループ)11-3、11-8、8-11、11-4 吉岡桜子(中央大)/永野萌衣(愛知工業大)
●準々決勝
木原美悠/長﨑美柚(木下グループ)9-11、11-3、12-10、11-6 三村優果/山崎唯愛(サンリツ)
〈混合ダブルス〉
●2回戦
木原美悠(木下グループ)/篠塚大登(愛知工業大学)11-9、11-3、8-11、11-5 石井佑季/首藤成美(希望が丘高)
●3回戦
木原美悠(木下グループ)/篠塚大登(愛知工業大学)11-0、11-7、11-5 富澤俊/原田夏鈴(同志社大)
●4回戦
木原美悠(木下グループ)/篠塚大登(愛知工業大学)7-11、11-4、11-9、11-5 萩原啓至(愛工大名電高)/今枝愛美(愛み大瑞穂高)
3種目にエントリーしている木原美悠が大車輪の活躍だ。
大会折り返しの4日目。盟友・長﨑美柚(木下グループ)とペアを組む女子ダブルス4・5回戦と準々決勝で勝利。さらに篠塚大登(愛知工業大学)とのペアで臨んだ混合ダブルスでも3・4回戦を勝ち、それぞれ準決勝、準々決勝に駒を進めた。
ピンチはいきなりやって来た。木原/長﨑ペアの初戦となった女子ダブルス4回戦。高校生ペアの原芽衣/伊藤七海(四天王寺高)にフルゲームまで追い込まれ、最後はゲームオールジュースとぎりぎりの勝利。
木原/長﨑は木原がバック表ソフト、長﨑が左利きのペアだが、相手ペアも原がバック表、伊藤が左利き。「伊藤選手のレシーブがすごく上手。台上プレーも多彩でチャンスを作ることができていた」と長﨑が言うように、左利きの武器を存分に生かした伊藤と原の配球の良さ、ラリー戦での粘りに圧倒された。
しかし、2019年ITTFグランドファイナル優勝、2023年5月の世界選手権ダーバン大会で銅メダル、12月のWTT女子ファイナルズ名古屋で準優勝など輝かしい実績を誇る木原/長﨑だ。これまで経験してきたピンチも数知れず。WTT女子ファイナルズ名古屋の後は、全日本選手権に向けたダブルス練習を3回程度しかできなかったというが、高校生ペアを遥かに凌ぐ引き出しの多さで今回も窮地を乗り切った。
「ヒヤヒヤだった。心臓が飛び出そうになった」と振り返るのは木原。しかし、初戦で大接戦を勝ち切れたことで次の5回戦と準々決勝に弾みがついた。
混合ダブルスの3試合と合わせ、一日で実に6試合を戦った木原は「疲れましたね。一気に6試合ってあんまりしたことないから」と苦笑いだが、翌26日には女子シングルス4~6回戦があり、27日は女子ダブルス準決勝と決勝、さらに混合ダブルスの準々決勝と準決勝、決勝もある。
加えて、もし木原が女子シングルスで準々決勝に勝ち上がった場合、試合はなんと27日。もしかすると、一日にまた6試合する可能性もある木原。スタミナが試される。
(文=高樹ミナ)