VICTAS JOURNAL

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「独創」の小塩姉妹、女子シングルスの戦い。姉・遥菜が4回戦進出

●女子シングルス2回戦
小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎) 4、5、3 清家綾乃(オークワ)
小塩悠菜(星槎中) 7、5、6 岩田明峰(広島日野自動車)
●3回戦
小塩遥菜 4、1、−6、7 岡崎日和(百十四銀行)
小塩悠菜 9、6、−4、−9、−5 野村萌(デンソー)

 ジュニア男女決勝の終了後、男女シングルスの2・3回戦が行われた大会3日目。女子シングルスでは注目の小塩姉妹がコートに登場した。

 姉・遥菜は横回転を加えたバックカットからの強烈な反撃、妹・悠菜は唯一無二のグリップから繰り出すペン表ソフトの両面速攻。ともにプレースタイルは違いながらも、その「独創性」という点では共通している。

 姉・遥菜は2回戦でセンスあふれる左腕の清家(オークワ)、3回戦では東洋大時代に22年全日本学生ベスト8の実績を持つ岡崎(百十四銀行)に勝利。ループドライブで前に落とされたボールも、変化の大きいバックカットで逆にチャンスに変え、機を見て鋭い反撃を打ち込んだ。

 シングルスは大会4日目の1月25日は試合がなく、小塩遥菜は大会5日目の1月26日、女子シングルス4回戦で安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)と対戦。鋭いフォアスマッシュを放つ安藤との攻防は見応えがありそうだ。

国際大会でも威力を発揮する、小塩遥菜の変化の大きいバックカット

 一方、妹・悠菜は2回戦で右ペンドライブ型の岩田とのペンドライブ対決に勝利。安定した裏面バックハンドから威力あるフォアスマッシュを打ち込んだ。勢いそのままに、3回戦では19年全日本社会人女王の野村と対戦。快調に2ゲームを先取し、4回戦進出へ視界良好と思われたが、右シェーク・バック表ソフトの野村は台から距離を取り、粘り強く小塩のコートにボールを運んできた。勝機は十分にあったが、惜しくも逆転で敗れ、3回戦敗退となった。

2回戦でペン対決を制した小塩悠菜。3回戦は勝利まであと一歩だった

 小塩姉妹は明日1月25日の女子ダブルス4回戦にも、姉妹でペアを組んで登場する。攻守を自在に入れ替えるカットとペン表の変則ペア、対戦相手にとってこれ以上やりにくいペアもないだろう。こちらも上位進出に期待しよう。