VICTAS JOURNAL

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田中佑汰が初陣の日本男子。マダガスカルに快勝してグループ1位通過が確定!

●男子第1ステージ
 〈日本 3ー0 マダガスカル〉

◯張本智和 5、4、3 ラコトアリマナナ
◯篠塚大登 13、9、3 ラザフィナリボ
◯田中佑汰 1、7、5 ナティベル

 日本男子、マダガスカルを3ー0で下し、グループ5の1位通過が確定!

 トップの張本が対戦したラコトアリマナナは、長くフランスでプレーする選手。1ゲーム目のラブオールから、ミスが出てもロングサービスをガンガン出し、フォアの一発カウンターを狙ってきた。金属音を放つカウンターには威力があったが、張本のチキータはほとんど返すことができず、オーバーミスを連発。ものの15分ほどで決着がついた。

堅い守り、そして安定したチキータを見せた張本。トップで完勝

 好プレーが多かったのは、2番篠塚が対戦したラザフィナリボ。こちらもロングサービスを積極的に使いながら、バックのカウンターや中陣からの連続バックドライブを見せ、篠塚の連続強打にもしっかり対応してきた。1ゲーム目に篠塚が3回のゲームポイントを奪われ、2ゲーム目も8ー8まで競り合うなど、2ゲーム目まではほぼ互角の展開。3ゲーム目にようやく篠塚が2ー2から6ー2、9ー3と大きく突き放し、11ー3でフォアフリックを決めて勝利した。

マダガスカル戦2番、篠塚は苦しみながらも3ー0で勝利
篠塚を苦しめたラザフィナリボ。アフリカではトップクラスの実力者

 3番は日本男女チームの「アンカー」としてコートに立った田中佑汰。1ゲーム目のラブオールから大きな声を出し、チームを鼓舞した。

 愛工大名電中・高から愛知工業大に進み、全国大会の団体戦では「優勝請負人」として活躍してきた田中。さすがに団体戦での戦い方をよく心得ていた。実力差はあるにせよ、これが世界卓球の団体戦デビューとは思えないほど安定した両ハンド攻撃を見せ、ストレート勝ち。笑顔でチームメイトとハイタッチを交わした!

実力差があるとはいえ、ほぼ完璧な世界団体デビューを飾った田中

 日本男子は第1ステージ最終日の明日は試合がなく、次戦は明後日の21日。パリオリンピック団体戦への出場権が懸かった大一番だ。この第1ステージでの戦いぶりを見る限り、日本の若武者たちはその難関も必ずや乗り越えてくれるだろう。頑張れニッポン!