VICTAS JOURNAL

世界卓球速報 with 卓球王国

フランス男子チーム、グループ4を4戦全勝で1位通過!

●男子第1ステージ・グループ4
 〈フランス 3ー0 オーストラリア〉

◯ロラン 7、8、4 フィン・ルー
◯ゴーズィ 5、9、7 サリーン
◯バルデ ー9、6、3、ー8、9 ニコラス・ラム

 男女第1ステージも4日目を迎えた世界卓球団体戦・釜山大会。男子で第4シードのフランスがグループ最終戦を迎え、オーストラリアに3ー0で勝利。4戦全勝で1位通過を決め、2月21日の決勝トーナメント2回戦(ベスト8決定戦)に進出した。

 オーストラリア戦ではアレクシスとフェリックスのルブラン兄弟を下げ、ゴーズィ、ロラン、バルデの3選手が出場。まずトップで、前回の成都大会にも出場した長身の強打者、ロランがストレート勝ち。2番のゴーズィはサリーンに前後左右に動かされながらも、カットや多彩なカーブロングを交える「アーティスト」ぶりを発揮して勝利した。

オーストラリア戦の1番で勝利したロラン
卓球界の「アーティスト」と言えばこの人、ゴーズィ

 3番のバルデは、U17世界ランキングで1位になったこともある左腕ニコラス・ラムの強打に苦しみながらも、ゲームオール11ー9で勝利。チームのグループ1位通過を決めた。

豪州のホープ、ニコラス・ラムにゲームオールで競り勝ったバルデ

 パリオリンピックの開催地であり、開催国枠ですでにオリンピック団体戦の出場権を手にしているフランス。他の多くのチームが五輪団体戦出場への大きなプレッシャーを感じる中、リラックスして戦える強みはあるだろう。

 フランス男子チームが世界卓球団体戦で表彰台に立ったのは、1997年のマンチェスター大会以来。まだ世界卓球が団体戦と個人戦を同時開催していた頃で、当時のフランス男子はガシアン(93年世界チャンピオン)を筆頭に、シーラ、エロワ、レグーという強烈な個性を放つメンバーが揃っていた。

 ルブラン兄弟が牽引する今大会のフランス男子チームも、独創性では97年大会の「黄金世代」に負けていない。果たして27年ぶりに表彰台に立つのか、要注目だ。