VICTAS JOURNAL

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大激戦! 日本女子と同組のブラジル対ルクセンブルクは、ブラジルが劇的勝利

●女子第1ステージ
 〈ブラジル 3ー2 ルクセンブルク〉

 G.タカハシ ー7、ー7、ー4 倪夏蓮◯
 B.タカハシ 9、ー10、ー9、7、ー7 デヌッテ◯
◯アレシャンドレ ー8、7、5、7 ゴンデリンガー
◯B.タカハシ 10、ー6、ー3、7、9 倪夏蓮
◯G.タカハシ 14、ー8、2、ー8、9 デヌッテ

 日本女子と同じグループ2、ブラジルとルクセンブルクの対戦は、5番の最終ゲームまでもつれる大激戦!

 世界チームランキングではブラジルが14位、ルクセンブルクが19位とブラジルが上。しかし、前半はルクセンブルクが2ー0とリードして折り返す。トップの倪夏蓮がタカハシ姉妹の妹、ジウリア・タカハシをストレートで破り、2番デヌッテが姉のブルーナ・タカハシにゲームオールで勝利。エースのブルーナが2番で敗れた時点で、ブラジルの勝機は薄いかに思われた。

 しかし、ブラジルは3番で2020東京パラリンピック・クラス10の銀メダリストである左腕の隻腕プレーヤー、ブルナ・アレシャンドレが3ー1で勝利。逆転の口火を切ると、4番でブルーナ・タカハシが倪夏蓮との熱戦を制した。最終ゲームは倪夏蓮が5ー1のリードで折り返すも、ブルーナは倪夏蓮のフォアサイドを狙ってフォアドライブを打ち続け、中盤で追いついて競り勝った。

60歳のエース、倪夏蓮。プライドを感じさせるプレーだったが、B.タカハシに惜敗
長いリーチから威力あるフォアドライブを連発したB.タカハシ。倪夏蓮戦は大熱戦だった

 ラストも劇的な逆転劇だった。ジウリア・タカハシとデヌッテの両ハンドのラリー戦は、やはり最終ゲームまでもつれたが、デヌッテが9ー6で勝利まであと2点と迫りながら、ジウリアが5点連取。11ー9でチームの勝利を決め、ベンチのメンバーと歓喜の抱擁を交わした。

ラストで劇的な勝利を収め、感極まったジウリア・タカハシ

 1グループ5チームの第1ステージは、3位のチームまで決勝トーナメントに進出できる。ブラジルとルクセンブルクの戦いはまだまだ続く。両チームの健闘を祈りたい。

★試合後のブルーナ・タカハシのコメント
「勝てたことをとても誇りに思っています。0−2から逆転することは大変だったし、ラストのジウリア(妹)はプレースタイルとしては難しい相手だったけど、よく勝ってくれました。とてもハッピーです!
 ブラジルにいる両親はスコアを見ていて、0ー2になった時に『もうダメだ!』と思ったらしいです。さっき『勝ったわよ!』と連絡したら、大喜びしていました。日本戦では楽しみたいし、1点、1ゲームと一つひとつ積み上げて勝利に向かっていきたい。日本とできるのはワクワクしますね」