VICTAS JOURNAL

世界卓球速報 with 卓球王国

●女子第1ステージ
 〈フランス 3−2 チェコ〉

 パヴァデ 7、6、−12、−8、−10 マテロバ◯
◯ユエン・ジアナン 5、2、3 ザデロバ
 ザリフ −4、6、−7、−9 ブラスコバ◯
◯ユエン・ジアナン 5、5、9 マテロバ
◯パヴァデ 4、2、7 ザデロバ

 テーブル2で行われた日本女子対ルクセンブルク戦と時を同じくして、テーブル7ではフランス女子対チェコの熱戦が繰り広げられた。

 開催国として、すでに今年7月のパリオリンピックへの団体出場権を手にしているフランス。一方、チェコは今大会ベスト8に入って五輪出場権を手にしようと、各選手とも気合い入ったプレー。トップで高い打球点から、叩きつけるようなバック強打を連発するマテロバが、左腕のホープ・パヴァデに0−2から逆転勝ち。3番でもブラスコバが、前陣でのバック連打とフォアの強く叩くカウンターで、ザリフをストレートで破る。バックハンドの強さは東欧チェコの伝統だ。

 しかし、4番でチームの危機を救ったのが、1月に行われたヨーロッパトップ16で初優勝を飾ったユエン・ジアナン。無理な強攻はせず、回転量の多いバックドライブと深く切れたツッツキからの堅実なバックブロックで確実に得点を稼ぐ。ハイトスサービスから相手のレシーブがあまくなれば、その隙を逃さずにフォアのスマッシュを一閃。シンプルながら完成度の高い前陣攻守スタイルで2勝を挙げ、格の違いを見せた。

チェコ戦で2戦連続のストレート勝ちと実力を発揮したユエン・ジアナン

 フランスはラストでパヴァデが3−0で勝利し、苦しみながらも初戦のチェコ戦にストレート勝ち。これでパヴァデが調子の波に乗れば、フランス女子は表彰台も十分に狙えるだろう。

トップで敗れるも、5番ラストで快勝したパヴァデ
5番で勝利したパヴァデを迎えるチームメイトたち