VICTAS JOURNAL

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「ラケット提出5分前に(ナイジェリアの棄権を)知らされました。試合はしたかった」(張本)

日本男子の初戦はハプニング続きだ。
まずはパリ五輪代表候補予定選手の戸上隼輔(明治大)が昨日から高熱を出し、初戦のナイジェリア戦でオーダーから外れた。そして、その相手だったナイジェリアもエースのアルナが食中毒で欠場、もうひとりのメンバーであるアビオドゥンも飛行機のフライトの遅れで間に合わず、ナイジェリアは棄権となった。日本チームの試合が、相手メンバーの欠員で不戦勝となったのは記憶にない。

張本智和(智和企画)はこの不戦勝を受け、次のようにコメントした。「ラケット提出5分前に(ナイジェリアの棄権を)知らされました。相手が2人だけでも試合はしたかったですね。(戸上選手の欠場について)熱が出てしまって、詳しい病名は知らないですが、早く健康になってほしい」

実は2年前の世界卓球(団体戦)成都大会でも、大会直前に丹羽孝希がインフルエンザで試合を棄権することもあった。今回のアルナや戸上のように、新型コロナ流行以降、選手たちは見えない敵と戦っているようにも見える。


篠塚大登(愛知工業大)はテレビのインタビューでこう答えた。「試合をやりたかったという気持ちはあります。(世界卓球の会場は)特別な場所ですね。早く試合をしたいです。(戸上選手欠場で)正直、緊張感は増したけど、そこを乗り越えたい」。初戦で起用される予定だった田中佑汰(個人)も「戸上に早く元気になれよと言いたい」とチームメイトにエールを送った。

2月8日の日本選手団の公開練習で、練習を行う戸上隼輔